どれくらい歩いただろう。
僕は痛めた腰を庇いながら少しずつ歩いている。
あの喋ることができるライオン「ミック」から少しでも遠くに逃げるためだ。
全てが機械化したこの時代に、こんな不条理な、こんな不便な世界があるのだろうか。

もしかするとこれは夢なんじゃないかと歩きながら考える。
しかし、ずきずきと脳を刺激する腰の痛みが僕を現実の世界へ引き戻すのだ。
文明のないサバンナ「ニューザウルス」
ああ、防護服を着ていればこんな思いをすることもなかっただろうに。